新規サイト002

関西知的資産経営研究会                             研究会へ戻

代表世話人 古賀 智敏

21世紀は知識集約型の「ナレッジ」の時代と言われます。いまや企業の競争優位性の命運を決するのは、「知的資産」であり、それを活用したビジネスモデルの再構築であります。「知的資産経営」とは、知的資産という他社が模倣することができない資産を経営の中核に捉え、その戦略的活用と「知的資産経営報告書」の積極的活用によって企業価値を高めるとともに、業績の安定や向上につなげていこうとするものであります。このような知的資産経営が最も必要なのが、中小企業・ベンチャー企業であります。中小企業は大企業に比べて概してヒト(人材)、モノ(設備)、カネ(資産)の経営資源が乏しく、しかも内外で厳しいコスト競争に晒されております。このような厳しい状況にある中小企業経営者が特に求めていることは、金融機関・ステークスホルダーなど企業を取り巻く関係者から自社が保有する「知的資産」の適切な評価を受けるとともに、これらの知的資産を活用した資金調達スキームが確立することと、企業運営に適切に活用する支援体制にあります。経済産業省においては、平成16年から知的資産経営の検討が進められており、それを受けて中小企業基盤整備機構においては、平成18年に「中小企業知的資産経営研究会」が設置されました。この研究会において代表世話人らを中心とするメンバーは、「中小企業のための知的資産経営マニュアル」「知的資産経営報告書作成マニュアル」等を作成し、経済産業省、中小企業基盤整備機構とともにその普及を図っていますが、まだ十分であるとはいえません。上記のような問題意識に基づき、本研究会では財団法人知的資産活用センターの協力のもとで、平成20年度までに行われた経済産業省や中小企業基盤整備機構、近畿経済産業局等での委員会での成果を基礎として、その更なる改善と、金融機関を含む中小企業の経営支援者等に広く普及を図ることを目的としています。具体的には、広く学識経験者と官公庁、政府、民間専門家の結集のもとに、知的資産マネジメントや知的資産経営報告書作成並びに知的資産ファイナンスのためのツール開発、専門家育成に活用する研修教材の開発にフォーカスしようとするものであります。これらの活動成果は、研究会メンバー共有の知的資産となるだけではなく、社会に広く受け入れられる信頼性のある「ベンチマーク」として認知されることを目指しています。

関西知的資産研究会の概要へ 




                               設立趣意書・申込書へ 



第一期 関西知的資産経営研究会 参加者(終了者)

・青木 宏人 様 ・青山 章二 様 ・伊藤 康雄 様 ・岩井 将晃 様 ・岩佐 修二 様 ・上辻 靖夫 様 ・大脇 伸太郎 様

・奥 隆 様 ・加藤 秀勲 様 ・香山 忠賜 様 ・佐々木 経司 様 ・谷田 良樹 様 ・丹所 美紀 様 ・東海 秀明 様

・戸田 統久 様 ・中上 義春 様 ・中島 巧次 様 ・西元 康浩 様 ・野嵜 泰広 様 ・林 浩史 様  ・林  秀樹 様

・松塚 百合恵 様 ・丸山 優子 様 ・三木 竜治 様 ・ 皆本 弘樹 様 ・宮本 里恵 様 ・山本 容子 様



第九回・第十回 関西知的資産経営研究会  2010年4月10日(土)10:00-17:00  
                       場所:中小企業基盤整備機構 セミナールームA OMMビル11階




知的資産経営報告書事例報告:作成企業からの視点
中農康久(株式会社中農製作所 代表取締役)                                 





1.知的資産経営報告書事例報告   古賀智敏(神戸大学大学院経営学研究科・教授) 

2.平成22年度事業説明         吉栖康浩(知的資産活用センター・事務局長) 

3.アドバイザーメンバーとフロワーの参加者全員による質疑応答                               





17:00〜18:00  懇 親 会  

                           





第八回 関西知的資産経営研究会  2010年3月6日(土)13:00-17:00  
                       場所:中小企業基盤整備機構 セミナールームA OMMビル11階



北尾 善一 先生 (ZIPコンサルティング代表 元オムロン)
       知的資産経営時代における知的財産部門の担うべき役割                                





田中 宏昌 先生 (大阪府立産業開発研究所 主任研究員)
       知的資産評価融資の課題と展望





第七回 関西知的資産経営研究会  2010年2月6日(土)13:00-17:00  
                       場所:中小企業基盤整備機構 セミナールームA OMMビル11階

Ulf Johanson ヨハンソン教授 (スウェーデン)マラデエーラン大学経営学部                  北欧における知的資産経営報告書の動向と課題-1


 Erik Bjurstrom ブジョアストローム研究員(スウェーデン)マラデエーラン大学経営学部                        北欧における知的資産経営報告書の動向と課題-2

EX 関西知的資産経営研究会 知的資産経人材育成 教材検討会

   平成22年1月30日(土) 14:00〜19:00 場所:ジックプラザ新大阪 会議室

    参加 : 古賀智敏 先生  内田恭彦 先生  中森孝文 先生 松本誠一 先生  森下勉 先生  田中宏昌 先生

          池田公司 先生  姚 先生   事務局:吉栖



第六回 関西知的資産経営研究会  2010年12月20日(日)13:00-17:00  
                       場所:中小企業基盤整備機構 セミナールームA OMMビル11階




古賀 智敏 先生 (神戸大学大学院 経営学研究科 教授) 

 無形価値の情報の信頼性をいかに確保するか〜                       【概要 目次】 事業報告書の改善・自主的開示の拡大の見通し  ・ 知的資産情報の信頼性の確保  ・ Lev教授の米国下院での議会証言(2002年2月6日)  ・ 知的資産のGAAPとGAAS  ・ Wall Street Journal 2001年5月14日 ・  PRISM REPORT 2003   ・ SECのChristopher Cox議長  ・ セーフハーバールール  ・ GartenREPORT   ・ 経済産業省近畿経済産業局による知的資産情報の開示指針 ・ 知的資産経営報告書の基本的な作成原則  ・ 知的資産情報の信頼性を確保するための留意点  ・ 評価事業(Variation Service)の基準と資格の制度化  ・ AICPAのABV                                          






吉栖 康浩 (財団法人知的資産活用センター 事務局長)                                            〜知的資産教育人材の育成機関設置の企画案について〜

【概要 目次】                                                                             財団法人知的資産活用センターでは、関西知的資産経営研究会と連携し「知的資産経営アカデミー」を開催することを企画している。
   知的資産経営の普及と啓発を図ると共に一定水準の知識が必要であるため、2つの段階に分けて学習させ、最終的に試験を行い、支援
   者の人材登録をし情報の交換などを行う「場」を作ることを目的としている。






古賀 智敏 先生 (神戸大学大学院 経営学研究科 教授)                                            〜海外における知的資産研究の動向について〜

 【概要 目次】                                                  MERITUMプロジェクトの概要 ・ 知的資産の分類 ・ 無形財のマネジメント・システム ・ 戦略的目的と無形財の例示 ・ Meritumの知的資産報告書モデル ・ 知的資産マネジメントの全体モデル ・ 無形財の測定-指標の例示 ・ 財務諸表と知的資産報告書 ・ デンマークIC報告書の作成モデル ・ デンマークの知的財産報告書モデル ・ 新ガイドラインによるIC報告書の作成プロセス ・ IC報告書の基本的アイディア ・ IC報告書の分析モデル ・ 分析モデルの適用事例 ・ スカンディア社ICレポーティングのフレームワーク ・ 伝達形態のコンステレーションとしてのIC報告書 ・ スカンディア社の資本シェーマ ・ スカンディアナビゲーターと指標・分析 ・ スカンディアAFS社の関係ネットワーク ・ スカンディア銀行フォンダーのビジネスナビゲーター ・ 財務的フォーカス・プロセスフォーカス・顧客フォーカス ・ システマティック社の企業モデル ・ システマティック社-4つのマネジメント・チャレンジ ・ システマティック社の知的資産経営報告書(2002年度)の構造 ・ 顧客満足度・ソフトウエアプロセスの改善・従業員満足度・コンピテンスの開発 ・ 測定指標の分析モデル・分析と評価 ・ 無形財クリティカルサクセスファクターの決定フレームワーク ・ 戦略測定マップ・テリア測定ポータル・コンピテンス市場における測定対象 ・ コンピテンス改善のための測定指標の作成例・従業員の意識調査 ・ 評価マトリックス・ブランド力マトリックス ・ テリアソネラ社顧客満足度・無形財レポーティングの構造 知的資産経営報告書の作成 ・ 非財務データの重要性 ・ 世界の知的資産経営の取り組み ・ スウェーデン IC-Rating ・ デンマーク intellectual capital Statements ・ 欧州 RICARDIS ・ 欧州 PRISM ・ 欧州 E-KNOW-NETProject・ 欧州 MERITUM Project                                         





第五回 関西知的資産経営研究会 「知的資産経営セミナー」 2009年11月16日(月)13:00-17:00  
     場所:中小企業基盤整備機構 経営支援プラザUMEDA セミナー室
       主催:独立行政法人 中小企業基盤整備機構近畿支部 財団法人 知的資産活用センター
       後援:経済産業省 近畿経済産業局(予定) 事務局:神戸大学支援合同会社



「明日から取り組める知的資産経営」                                                       〜古くて新しい「知的資産経営」と「知的資産経営報告書」を実務に添って分かりやすく解説します〜 


13:00 開会の挨拶 中小企業基盤整備機構近畿支部

13:10 基調講演

  『日本型知的資産経営と知的資産経営報告書の課題―タブーへ挑戦―』 神戸大学大学院経営学研究科教授 古賀智敏氏

13:40 講演『知的資産経営報告書 私達ならこう作る(ケーススタディ)』 古賀智敏氏(モデレーター) 森下勉氏 松本誠一氏

15:20 講演『明日からできる知的資産経営(ケーススタディ)』 古賀智敏氏(モデレーター) 内田恭彦氏 森下勉氏

16:50 閉会の挨拶 財団法人知的資産活用センター 事務局長 吉栖 康浩

17:00 閉会





第四回 関西知的資産経営研究会  2009年10月17日(土)13:00-17:00  
                       場所:中小企業基盤整備機構 セミナールームA OMMビル11階




内田 恭彦 先生 (山口大学 経営学部 教授) 


                                                    知的資産経営の基礎A知的資産の抽出・分類・評価                                               【概要 目次】                                            今回は、講師の内田先生が事前にケーススタディーとしてモデル企業の知的資産を記載した資料を事前に配布し、会員が3つのテーブル分かれてディスカッションを行った。(15分以上)
モデル企業の知的資産は、「金銭」「物的」「人的」「組織」「関係」に整理されており、それぞれの強みなどを分析している資料となっている。ディスカッションの後、各テーブルからどのような意見が出されたかを発表し、内田先生はホワイトボードにグルーピングし整理し解説を行った。
                                                    続いて、「知的資本評価の基礎」として講演がおこなわれた。概要は、1.知的史書んの評価尺度について(4つの尺度=名目尺度・順序尺度・間隔尺度・比率尺度→基本的には間隔尺度と比率尺度を用いるとよい)2.順序尺度の解説(順序尺度を使用した場合の注意点)3.知的資本の評価尺度(人的資本、組織構造資本について) 4.組織資本の評価 5.人的資本の例 6.人的資本の評価 7.関係資本の評価(法人:相手の自社に対する意味 加算的関係・乗法的関係) 8.関係資本(加算的関係と乗法的関係) 9.知的資本の評価手順(・顧客層の特定、競合の特定、環境・環境変化の特定、各四本の抽出、資本に関する資料の収集と分析・評価)など、どのような尺度でそれぞれの知的資本を評価できるかの講義があり、インターネット広告ノウハウと大型生産設備について各グループがどのように評価するかを15分間ディスカッションして発表した。内田先生から「比較対象を具体化すること」の重要性が繰返し注意点として挙げられていた。






松本 誠一 先生 (株式会社帝国データバンク・産業調査部)                                     〜老舗企業の知的資産経営〜老舗の企業変革と知的資産経営について〜
                                                   【概要 目次】                                                                                                1.老舗企業の知的資産老舗企業に学ぶ〜老舗の強み (老舗企業に学ぶ〜今後の生き残りのポイント) 2.老舗企業の変革 (老舗企業のキーワード:「温故知新」と「不易流行」イノベーションについて(イノベーション 技術革新)  3.老舗企業の知的資産経営 (老舗企業が多い業種 老舗企業における知的資産経営実践事例) 4.老舗企業の知的資産管理 (大切な知的資産を守る 老舗の知的資産管理について 老舗企業の倒産) 5.まとめ(未来の老舗を生み出すために)                                






第三回 関西知的資産経営研究会  2009年09月19日(土)13:00-17:00  
                       場所:中小企業基盤整備機構 セミナールームA OMMビル11階




中森 孝文 先生 (立命館大学 経営学部 准教授) 京都企業に見る知的資産経営と現代経営
                                                           【概要 目次】                                                                                                              1.顧客の創造にむけて  2.京都試作ネットの取り組み 3.現代の経営 4.山本精工株式会社 5ロングテール 6.株式会社クロスエフェクト 7.SECIモデル 8.高付加価値経営を実現する工業型企業 9.都市ブランド価値を創造する商業型企業 10.利益創出の違い 11.差異の源泉 12.知恵の経営認証企業  13.沿革 14.ビジネスモデル 15.新品ゲームソフト販売実績 16.中古ゲームソフト販売実績 17.見極め力の強化 18.良好な関係作り 19.接客力の強化 20.見極め力 21.現代の経営






森下  勉 先生(有限会社 ツトム経営研究所 代表取締役)あんしんケアねっと知的資産経営報告書
                                                          【概要 目次】                                                   1.「あんしんケアねっと」の知的資産経営報告書  2.知的資産経営報告書の原点と存在価値 3.あんしんケアねっとの沿革 4.あんしんケアねっとの目指すもの 5.知的資産マップ 6.人的資産 7.組織資産 8.関係資産 9.特徴(体制) 10.特徴(送迎と連絡) 11.特徴(入浴) 12.特徴(食事とおやつ) 13.特徴(たのしみ) 14.特徴(マッサージと機能訓練) 15.特徴(ケアマネとの連携) 16.特徴(地域交流) 17.特徴(情報発信) 18.特徴(地域との連携) 19.課題 20.課題への取り組み 21.秘伝本 22.のれんわけ制度 23.年間利用率 24.将来に向けた事業展開 25.知的資産経営報告書の活用により金融機関からの評価を頂き、のれんわけ時への無担保融資の可能性が出てきた。






田中 宏昌 先生 (大阪府立産業開発研究所 主任研究員) 中小企業金融と知的資産U
                                 〜知的資産とベンチャーキャピタル投資決定〜
【概要 目次】                                                                                                              1.投資決定における知的資産の有用性に関するアンケート調査                       2.アンケート調査の対象と目的、回答者のプロファイル                             3.非財務的情報の重要性に対する認識                                    4.非財務情報項目と知的資産分類                                      5.アンケート結果(企業業績との関連性)                                    6.アンケート結果(企業評価における考慮の度合い) (情報へのアクセスの容易さ)            7.情報開示のあり方                                                8.知的資産開示手法としての知的資産経営報告書                             9.知的資産開示のあり方                                             






第二回 関西知的資産経営研究会  2009年08月22日(土)13:00-17:00  
                       場所:中小企業基盤整備機構 セミナールームA OMMビル11階




内田 恭彦 先生 (山口大学 経営学部 教授) 知的資産経営の基礎@ 利益の創出と喪失
【概要 目次】                                                   1.知的資産経営の定義   2.知的資産の分類   3.知的資産と利益                  4.戦略合理の知的資産経営における利益創出    5.戦略合理の経営に必要な知的資産          6.資産合理の知的資産経営における利益創出    7.資産合理経営に必要な知的資産             8.VRIOフレームワーク                                      9.戦略合理と資産合理の違い                   10.知的資産経営コンサルティングの基本ステップ   11.知的資産のストックとフロー                    12.知的資産経営の基,知的資産のストックとフロー  14.知的資産マネジメントと時間                 15.短期業績向上のための知的資産マネジメント16.長期的(持続的)競争優位と知的資産マネジメント17.資産合理の経営における利潤創出                       18.持続的競争優位性の源泉                  19.破壊的イノベーションへの対応                               20.基本企業の対応                               21.持続的競争優位構築に向けたマネジメントへの示唆  22.知的資産のマネジメント体制






久保 浩三 先生 (奈良先端科学大学院大学 教授 弁理士) 知的資産経営報告書と評価
【概要 目次】                                                                                                                知的資産経営の中でも比較的認識しやすい知的資産として揚げられるのが「知的財産権」の分野である。ただし、正確な認識と評価、活用するといった場合には、更なる認識と様々な注意が必要となる。   弁理士、知的財産の評価者の立場から、知的資産、主に特許の評価などについて解説を行った。                                                                1.知的資産経営報告書の主な用途   2.一般的評価の種類   3.特許出願のための発明評価   4.発明評価のための先行技術評価    5.発明評価のための市場評価 6.財産としての経済性評価  7.評価の問題点   8.さらなる手法     9.技術移転の場合の知的財産権の経済的評価        10.評価のポイント  11.評価ツールとしての資産経営報告書 






松本 誠一 先生 (株式会社帝国データバンク・産業調査部) 知的資産経営のススメ方
【概要 目次】                                                   老舗企業に学ぶ                                                  ■支援者視点で見た知的資産経営の課題                                    (なぜ知的資産経営は普及しないのか)(知的資産経営に係る5つの質問)                ■知的資産経営の実践                                               (知的資産経営報告書作成の進め方)(SWOT分析・これからの展開を考える、メンバー毎に要素を   抽出、強みの連鎖を考える、弱みの連鎖を考える、知的資産経営報告書作成の進め方)         ■知的資産経営の提案方法                                            (コンサルティングサービスとは、提案時のNGワード、如何にしてクライアントに提案するか)





第一回 関西知的資産経営研究会  2009年07月18日(土) 13:00-17:00 
                       場所:中小企業基盤整備機構 セミナールームA OMMビル11階
参加者 約34名(近畿経済産業局・中小企業基盤整備機構などのオブザーバーを含む)




古賀 智敏 先生 (神戸大学大学院 経営学研究科 教授)関西知的資産経営研究会 代表世話人

【概要】                                                        1.関西知的資産経営研究会の開催について                                                                    当研究会は、経済産業省及び中小企業基盤整備機構などで、知的資産経営に関して議論してきた  中心的なメンバーで構成されている。内容は、「知的資産経営」・「知的資産経営報告書」・「知的資  産ファイナンス」の3つのセッションで構成される。近畿経済産業局や中小企業基盤整備機構近畿支  部、財団法人知的資産活用センターなどと協力しながら運営をしていく。                  2.基調講演「いまなぜ、知的資産経営・知的資産経営報告書・知的資産ファイナンスなのか」  知的資産の活用と知的資産経営の国内外の取り組み及び分析、中小企業の競争優位性と知的資  産経営をOECD企業調査事例から解説。金融機関の意思決定における知的資産の役割。知的資   産経営の活性化に向けた提言などの講演を頂いた。





中森 孝文 先生 (立命館大学 経営学部 准教授)

【概要】                                                        講演「知的資産経営報告書の活かし方」                                  なぜ知的資産経営報告書を作成するのか。     大学発ベンチャーの場合の強みとは。        資金の確保(公的資金の評価ポイント)。       SWOT分析を先にするな。               利用可能性ヒューリスティック。             研究開発型の中小企業の強みとは。        知的財産権の戦略的活用とは。           知的財産権は連携のツール。                         知的資産経営報告書は形にこだわるな。       これからの活用法。                  顧客(中小企業)の望みは何か。           知的資産経営報告書活用の例           知的資産経営報告書の活用ポイント。      





森下  勉 先生 (有限会社 ツトム経営研究所 代表取締役)

【概要】                                                        講演「知的資産経営報告書作成の留意点」 〜客よし・店よし・世間よし〜の精神が重要。     知的資産経営報告書作成マニュアルについて/知的資産経営報告書は保有する知的資産やその開  示対応、開示目的などによって形態が異なるべきであり、マニュアルで提示するワークブックや事例に準  拠しなければならないものではない。情報漏洩について/競争力の源泉である知的資産は経営戦略に  深く関連する営業秘密にあたるものが多い。開示には直接的・間接的に情報が漏洩するリスクを考慮  し、表現方法を含め留意する必要がある。開示対象と開示目的について/対象と目的に合わせた報告  書の作成が必要である。例えば金融機関に向けた報告書を作成する場合、正確な財務情報や将来  の不確実性をおきなうためのリスクマネジメント体制の開示が信頼性を高める。経営者について/経営   者の能力や資質は非常に重要な知的資産であるため、主体的な関与は不可欠であるが、作成では   主観的になりすぎず客観的な情報提供に心がける。報告書の作成・活用方法について/知的資産経営を継続的に実施し、経営の質を高め   た結果として、知的資産経営報告書の効果が得られる。報告書作成だけに関心とエネルギーが注がれてしまっては本来の意味が損なわれる。





田中 宏昌 先生 (大阪府立産業開発研究所 主任研究員)

【概要】                                                        講演「中小企業金融と知的資産」                                   わが国の中小企業の現状/@中小企業の業況判断DIの推移(景気感の悪化)A金融機関による中  小企業向け貸出残高の推移(07年から減少)B金融機関の貸出姿勢の変化C成長ステージ別の   資金調達先(金融機関からの資金調達が多い)D創業から成長初期までの中小企業に研究開発資  金を供給する場合に重視される項目(将来性と経営者能力が重視)E成長・拡大期、安定期の中   小企業に資金調達を供給する場合に重視される項目(既存事業の業績と会社の業績を重視)F中  小企業が金融機関に対して取引上評価している取り組みと強化を求めたい取り組みG中小企業が金  融機関に対して強化を求めたい取組。「情報の非対称性の緩和」借り手と貸し手のギャップの緩和を   知的資産経営報告書を用いて緩和させるシステムの構築が必要。