21世紀は知識集約型の「ナレッジ」の時代と言われます。いまや企業の競争優位性の命運を決するのは、「知的資産」であり、それを活用したビジネスモデルの再構築であります。「知的資産経営」とは、知的資産という他社が模倣することができない資産を経営の中核に捉え、その戦略的活用と「知的資産経営報告書」の積極的活用によって企業価値を高めるとともに、業績の安定や向上につなげていこうとするものであります。このような知的資産経営が最も必要なのが、中小企業・ベンチャー企業であります。中小企業は大企業に比べて概してヒト(人材)、モノ(設備)、カネ(資産)の経営資源が乏しく、しかも内外で厳しいコスト競争に晒されております。このような厳しい状況にある中小企業経営者が特に求めていることは、金融機関・ステークスホルダーなど企業を取り巻く関係者から自社が保有する「知的資産」の適切な評価を受けるとともに、これらの知的資産を活用した資金調達スキームが確立することと、企業運営に適切に活用する支援体制にあります。経済産業省においては、平成16年から知的資産経営の検討が進められており、それを受けて中小企業基盤整備機構においては、平成18年に「中小企業知的資産経営研究会」が設置されました。この研究会において代表世話人らを中心とするメンバーは、「中小企業のための知的資産経営マニュアル」「知的資産経営報告書作成マニュアル」等を作成し、経済産業省、中小企業基盤整備機構とともにその普及を図っていますが、まだ十分であるとはいえません。上記のような問題意識に基づき、本研究会では財団法人知的資産活用センターの協力のもとで、平成20年度までに行われた経済産業省や中小企業基盤整備機構、近畿経済産業局等での委員会での成果を基礎として、その更なる改善と、金融機関を含む中小企業の経営支援者等に広く普及を図ることを目的としています。具体的には、広く学識経験者と官公庁、政府、民間専門家の結集のもとに、知的資産マネジメントや知的資産経営報告書作成並びに知的資産ファイナンスのためのツール開発、専門家育成に活用する研修教材の開発にフォーカスしようとするものであります。これらの活動成果は、研究会メンバー共有の知的資産となるだけではなく、社会に広く受け入れられる信頼性のある「ベンチマーク」として認知されることを目指しています。
・青木 宏人 様 ・青山 章二 様 ・伊藤 康雄 様 ・岩井 将晃 様 ・岩佐 修二 様 ・上辻 靖夫 様 ・大脇 伸太郎 様
・奥 隆 様 ・加藤 秀勲 様 ・香山 忠賜 様 ・佐々木 経司 様 ・谷田 良樹 様 ・丹所 美紀 様 ・東海 秀明 様
・戸田 統久 様 ・中上 義春 様 ・中島 巧次 様 ・西元 康浩 様 ・野嵜 泰広 様 ・林 浩史 様 ・林 秀樹 様
・松塚 百合恵 様 ・丸山 優子 様 ・三木 竜治 様 ・ 皆本 弘樹 様 ・宮本 里恵 様 ・山本 容子 様
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知的資産経営報告書事例報告:作成企業からの視点 中農康久(株式会社中農製作所 代表取締役) |
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1.知的資産経営報告書事例報告 古賀智敏(神戸大学大学院経営学研究科・教授) 2.平成22年度事業説明 吉栖康浩(知的資産活用センター・事務局長) 3.アドバイザーメンバーとフロワーの参加者全員による質疑応答 |
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17:00〜18:00 懇 親 会 ![]() ![]() ![]() |
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北尾 善一 先生 (ZIPコンサルティング代表 元オムロン) 知的資産経営時代における知的財産部門の担うべき役割 |
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田中 宏昌 先生 (大阪府立産業開発研究所 主任研究員) 知的資産評価融資の課題と展望 |
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古賀 智敏 先生 (神戸大学大学院 経営学研究科 教授)
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吉栖 康浩 (財団法人知的資産活用センター 事務局長) 〜知的資産教育人材の育成機関設置の企画案について〜
【概要 目次】 財団法人知的資産活用センターでは、関西知的資産経営研究会と連携し「知的資産経営アカデミー」を開催することを企画している。 知的資産経営の普及と啓発を図ると共に一定水準の知識が必要であるため、2つの段階に分けて学習させ、最終的に試験を行い、支援 者の人材登録をし情報の交換などを行う「場」を作ることを目的としている。 |
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古賀 智敏 先生 (神戸大学大学院 経営学研究科 教授) 〜海外における知的資産研究の動向について〜
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「明日から取り組める知的資産経営」 〜古くて新しい「知的資産経営」と「知的資産経営報告書」を実務に添って分かりやすく解説します〜
13:00 開会の挨拶 中小企業基盤整備機構近畿支部 13:10 基調講演 『日本型知的資産経営と知的資産経営報告書の課題―タブーへ挑戦―』 神戸大学大学院経営学研究科教授 古賀智敏氏 13:40 講演『知的資産経営報告書 私達ならこう作る(ケーススタディ)』 古賀智敏氏(モデレーター) 森下勉氏 松本誠一氏 15:20 講演『明日からできる知的資産経営(ケーススタディ)』 古賀智敏氏(モデレーター) 内田恭彦氏 森下勉氏 16:50 閉会の挨拶 財団法人知的資産活用センター 事務局長 吉栖 康浩 17:00 閉会![]() |
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内田 恭彦 先生 (山口大学 経営学部 教授)
モデル企業の知的資産は、「金銭」「物的」「人的」「組織」「関係」に整理されており、それぞれの強みなどを分析している資料となっている。ディスカッションの後、各テーブルからどのような意見が出されたかを発表し、内田先生はホワイトボードにグルーピングし整理し解説を行った。 続いて、「知的資本評価の基礎」として講演がおこなわれた。概要は、1.知的史書んの評価尺度について(4つの尺度=名目尺度・順序尺度・間隔尺度・比率尺度→基本的には間隔尺度と比率尺度を用いるとよい)2.順序尺度の解説(順序尺度を使用した場合の注意点)3.知的資本の評価尺度(人的資本、組織構造資本について) 4.組織資本の評価 5.人的資本の例 6.人的資本の評価 7.関係資本の評価(法人:相手の自社に対する意味 加算的関係・乗法的関係) 8.関係資本(加算的関係と乗法的関係) 9.知的資本の評価手順(・顧客層の特定、競合の特定、環境・環境変化の特定、各四本の抽出、資本に関する資料の収集と分析・評価)など、どのような尺度でそれぞれの知的資本を評価できるかの講義があり、インターネット広告ノウハウと大型生産設備について各グループがどのように評価するかを15分間ディスカッションして発表した。内田先生から「比較対象を具体化すること」の重要性が繰返し注意点として挙げられていた。 |
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松本 誠一 先生 (株式会社帝国データバンク・産業調査部) 〜老舗企業の知的資産経営〜老舗の企業変革と知的資産経営について〜
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中森 孝文 先生 (立命館大学 経営学部 准教授) 京都企業に見る知的資産経営と現代経営
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森下 勉 先生(有限会社 ツトム経営研究所 代表取締役)あんしんケアねっと知的資産経営報告書
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田中 宏昌 先生 (大阪府立産業開発研究所 主任研究員) 中小企業金融と知的資産U 〜知的資産とベンチャーキャピタル投資決定〜
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内田 恭彦 先生 (山口大学 経営学部 教授) 知的資産経営の基礎@ 利益の創出と喪失
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久保 浩三 先生 (奈良先端科学大学院大学 教授 弁理士) 知的資産経営報告書と評価
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松本 誠一 先生 (株式会社帝国データバンク・産業調査部) 知的資産経営のススメ方
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古賀 智敏 先生 (神戸大学大学院 経営学研究科 教授)関西知的資産経営研究会 代表世話人 |
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中森 孝文 先生 (立命館大学 経営学部 准教授) |
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森下 勉 先生 (有限会社 ツトム経営研究所 代表取締役) |
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田中 宏昌 先生 (大阪府立産業開発研究所 主任研究員) |
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